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ご飯を食べた後、よく胸焼けがするなんてことありませんか? それが1ヶ月以上もつづいていませんか?
そんなあなたは逆流性食道炎という病気になっている可能性があります。
症状はその他に、耳が痛い、胸が痛い、胃のもたれ、のどに違和感(つかえ)を感じる、口の中が酸っぱい感じがする、咳が出る、などがあります。

最近、TVでもよく聞くようになりましたこの病気は、胃から分泌される胃酸が食道へと逆流し、食道の粘膜を傷つけておこる炎症のことです。

食道と胃のつなぎ目(噴門部)には、胃酸の逆流を防ぐ弁のような働きをしている下部食道括約筋というものがあり、これが何らかの原因で緩んでしまい、胃酸の逆流を防ぐことができなくなり起こります。
また、食道のぜん動運動の機能低下、肥満や妊娠中などで胃の圧力が上昇し胃液が逆流しやすくなるなどがあります。
よく食べ過ぎてしまう方、高齢の方、肥満の方、お酒をよく飲む方、タバコをよく吸う方は注意が必要です。

逆流性食道炎の診断には、主に胃カメラ(上部消化管内視鏡)を使用します。
胃カメラではこの病気の他に、胃・十二指腸の病気の診断にも用いられます。
なお、当院では従来の口から入れる胃カメラよりも苦痛の少ない鼻から入れる胃カメラ(経鼻内視鏡)もあります。
治療は薬物療法が中心です。 主にプロトポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーとよばれる薬を使用し、胃酸の分泌を抑制させ、食道への逆流を少なくさせることで治療をします。 薬の種類は他にも胃酸を中和する薬や食道の粘膜を保護する薬、消化管のぜん動運動を改善する薬もあります。
また、逆流性食道炎は一度症状が治まって薬の服用を中止すると、逆流しやすい状態であれば再発・再燃する可能性がありますので、根気強い薬物療法が必要になります。
○食べ過ぎをさけて、タバコやお酒の量を減らしてください。
食べ過ぎ、飲み過ぎは胃酸の分泌が増え、逆流の原因になります。 また、タバコは唾液の分泌も減らしてし
まいます。
○お腹を強く締め付けないでください。
お腹を強く締め付けると胃圧が上昇し、胃酸が逆流しやすくなります。
○できるだけ前かがみにならないでください。
胃を圧迫して胃酸が逆流しやすくなります。
○就寝するときは頭を高くして、食後はすぐ横にはならないでください。
以上の症状に心当たりのある方は一度受診することをお勧めします。
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